文化事業の取り組みに意欲的な企業はいくつかありますが、ソニーなど流石に世界レベルの企業運営だけあって、企業イメエジを高める戦略もなまなかではない。その半端でない企画はいつもソニー故にこそと想わせるだけの、オリジナリティに溢れる。
沖縄美ら海水族館そのものも一度参観したことはあるけれど、このハイヴィジョンも開催中には立ち寄りたいものだと思う。
銀座の一等地にこれだけゆとりの空間を設けている企業はほかに例を見ないと言っていいだろうが、筆者も企業戦士のはしくれ華やかなりしとき、真夏の避暑地としてソニービルにはよく立ち寄ったものだった。
ことに4階だか5階だったと思うが、無料の映像劇場は盛夏の熱を冷ます格好のオアシスだったものである。小一時間、清涼の時を過ごし、時には仮眠などもさせていただいて、疲労困憊気味の英気を回復したものであった。
よってソニービルに限らず、ソニーにはそことなくシンパシイもあるわけで、ソニー製品そのもの(これを書いているのもVAIO!)、或いは映画ファンとしてはコロンビアを買収したソニーピクチュアズなどの動向にも、無関心ではいられないということとなる。
これがただ儲けて大きいだけの企業と違うところで、いつのまにか企業イメエジのひそかな浸透を果たしていることとなる。
大小のアイディアは問わず、ソニービルのような企画に、果してどれだけの経営者が賛同するか、おそらく「その投資はどれだけの身入りとなってプラスするか」という1点で、まず拒否されるのがオチではないだろうか。
沖縄の熱帯の海を体験できるイベント「ハイビジョン沖縄美ら海水族館」の背景には、あれこれの想いも重ねられてはいるのだろうけれども、水族館であるというだけではなし、その基本イデアに、やはり清涼感を持つというのが、正直なところである。
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