内閣改造早々の舌禍ということでニュースは大きいが、中身はべらんめえ口調の麻生氏らしい内容で、民主党をナチスになぞらえたという文脈よりも、安易な政権交代はというようなところにあり、民主党をたとえる前に、自民党の政権崩落を恐れた言葉のように聞こえる。
ポスト福田の第一候補だから当然このままでは政権が民主党に行く流れがあり、それでは火中の栗を拾った自身の未来も面白くないというところにその趣旨があろうとは思える。
その直接のターゲットである民主党もそのあたりを知りながらもここは怒っておかないと、というくらいのことだが、さすが吉田元総理の血筋の発言ではあるという一面も大いにクロースアップされるだろう。
いまだ最も永い政権を維持した吉田元総理も失言暴言の花盛りの首相で、バカヤロー解散という言葉も残るくらいだけれども、外野から言えば、もともと茶番じみた政治が少しは余興でこのくらいの発言が飛び出るくらいの振り幅があった方が楽しめる、と言えなくはない。
もともと自民党の派閥争いの枝別れのような民主党でもあり、自民党同士の痴話げんかをあまり超えないところで政争が行われているだけという気がするから、関心はさほど沸騰しないのではある。
せめてこんな刺激のあることばが出ることで、なんやなんやと、人だかりができ野次馬も増える、政治にとってはエエことやないかというくらいのところだろう。
もともと余興を踏み外した余興、使い込みもあれば、無駄遣いのオンパレード、埋蔵金までこしらえて、なお増税すればことがすむというような本末転倒の余興を永く続けていれば、政権交代ナチス勃興予見と見まがう失言など、可愛い余興の内、なのである。
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