この場面に朝青龍というその理由がはっきりとはせぬが、こう並んでみるとシャーリーズ・セロンの180センチを雄に超す女丈夫ぶりがかえって際立つ。男たちの蔭に可愛く慎ましくではなく、寸分もその存在のありようを小さくすることなく、明瞭な闊達さが見えるのが南アフリカの野生に裏打ちされた個性なのではある。
どうもウィル・スミス演じるヒーロー「ハンコック」が作品上、当初嫌われもののスーパーヒーローというところが朝青龍の出番となったらしいが、なあにシャーリーズも来るんなら筆者だって覗きに行きたいが、アクションに耐えうるウソっぽくないタッパと野生であるとは思う。
元々は美人女優としての売りでスタートしながらも、その初期作品で最もはつらつ、魅力を輝かせたのが、オカルト映画「ディアボロス/悪魔の扉」('97)や、ゴリラとの競演が似合った「マイティ・ジョー」('98)であるとすれば、 敏捷な野性を根に持つ黒人で、快活で気さくなウィル・スミスが相手役なら頃合いの風景となろう。
汚れ役でことさらに汚れなくても、むしろその置かれた環境をこそ汚濁に溢れさせれば、その明るい生成りの個性が強靭なバイタリティで反発力を持つのがシャーリーズの個性なのである。
野性はもちろん虚栄を嫌う! おわかりですよね。
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