猫の手も借りたいほど忙しくも無いローカル駅、それも無人駅というほどだから、これは駅に棲みついたというところなんでしょうか。
1日駅長ということでもなく、状況は終身(ニャンくんだから就寝ということなんでしょうね)駅長のような様子。
なかなか帽子も、駅札らしきものも、お似合い。
けれどその表情を観ると、さすがニャンくん………我、関せず。
そのお気持ちを独りごとにすると……
「なんや重い帽子のせられて迷惑な話や。片目がつぶれて見えへんやないの。まあ悪気はなさそうやから許したるけど、ほどほどにせいや。騒がんでもあての魅力はあてがよう知っとる。はよ静かにして立ち去ってほしいんや。眠られんからなあ。安眠妨害や。そのための心地よい座布団やろ」
瞳が大きいから猫は写真映えするし、言うことをきかんワガママという風評被害にもじっと我慢の子であるくらい、猫は我慢強い動物なのである。よほど飢えに苦しんでいる野良猫でない限り、こうして猫は自らの絶大な魅力のみで生を紡いでいる。
猫にくらべれば美人コンテストで優勝した美人の方がよほどあれこれの苦労を強いられるだろう。その苦労を天性でまたぎ倒すのが猫の魅力の甚大なところであるだろう。好き勝手しても絵になる猫には「はい、ポーズ」というような指示は無用なのである。
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