2008年09月28日

そこにはいつも、男の原像が、薫った。



なによりもご冥福をお祈りしたい。なによりもありがとうと言いたい。そして、なによりも粋で格好良かった生涯現役だった。
「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」「明日に向って撃て!」「スティング」そのほとんどの出演作が輸入された稀有な大スター⇒ポール・ニューマン

エディからハッド、そしてクールハンド・ルーク、ブッチ・キャシディ、ほとんど挫折に終わることの多い青春の行為を、その存在自体で逆流して魅せた青春の奔流。そのあえかな格好良さ。

かくも永き栄光の軌跡。男ならこんな男の形象を経て、人生を歩いて行きたいと、そう思う、時代にもしっかりと屹立した、爽やかで、微笑ましく、しかも決然たる意志にも充ち、青春の噴出する奔流から、その肉体を賭した感性は、いまもまざまざと時代の息吹として残る。

映画の登場人物でありながら、その造形はいつも男のア・プリオリな形象となった。男はこんな風な想い、こんな風な反逆、こんな風な格好良さにもあこがれて、夢の波間に生きるものよと、ポール・ニューマンはいつも具象化して魅せてくれたものだった。

いわば男の原像、世俗の垢も生活の泥も削ぎ落とした男の孤独が、そこには薫った。遂にやっぱり一人で闘うしかない、その究極の人生の選択を、どう果たしていくかという、それは模範演技といっても良かった。それはいつも、どこかで勝敗を度外視した、男の美学による選択でもあった。

スターがスターとしてなお後世に残る必然の要件は、或る意味でそこに演技さえ超えた自身のキャラクターの相似性があること、ではないかと、ポール・ニューマンを記憶するものは想うだろう。
ありがとう。合掌。

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posted by キャッツ・アイ at 05:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能
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