2008年10月20日

刺青からタトゥーへ、或いは美的形象の変遷。



エビアン・タトゥー・ショーに限らず、海外のタトゥー人気はエキゾチシズムも手伝ってか、あるいはボディー・ペインティングの延長上にとらえられているのか、いずれにしてもお膝元の日本とは異なる印象の、きわめて向日性のものではある。

それはそれで結構なことで、ところ変われば品変わる、その評価や把握が逆輸入されて、元のタトゥー自体の存在意義にも微妙な向日性の揺れを覚えさせてもいるのは、永き時間の中でもすっかり定着してきたことではある。この種の催しが日本であまり聞かれず(知らぬだけかもだが)海外でのみ多く聞かれるのは、その実質的で日常的な嗜好自体がもはや格差を持ってきているのではないかと思わざるを得ない。

むしろいまだに日本でのタトゥーの印象といえば、日常というより非日常、社会的定着というよりやはり限りなき反社会的印象、もともとの出自から言っても刑罰に多く用いられたことでも明らかなのではあるが、しかし海外でのタトゥー人気とは、これとはまさしく似て非なるもの、ファッションの新分野でしかないのかもしれない。

けれども、考えてみればいっさいの芸術の発生もまた、その当初は閉鎖的で隠微なところに落とし込められていた者たちの逆流現象というフシもあって、このタトゥーの場合、海外で逆にその美的側面だけを抽出培養されて隆盛の道を辿ったと、言えなくはない。
まこと時移りところ変わって、その生命が脈々とその命脈が途絶えぬのは、刺青と、アートメイクとしてのタトゥーとしての変遷はあれども、そこには人のライフスタイルの必要が生みだすある種の必然とは言えるだろう。

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posted by キャッツ・アイ at 12:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | ライフ
この記事へのコメント
すごいですね!
Posted by 東京 tattoo タトゥー at 2011年01月17日 20:02
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