2009年04月02日

後世、ある時代の映画史を紐解くと必ず浮上する大きな足跡!



エイプリル・フールじゃないんだよね。モーリス・ジャール逝く。85歳。
およそ映画界には一時代を画する映画音楽作曲家がいるわけだけど、モーリス・ジャールもまさしくその一人だった。

ジョン・フランケンハイマー、アルフレッド・ヒッチコック、ウィリアム・ワイラー、ルネ・クレマン、デヴィッド・リーン、フォルカー・シュレンドルフ、ジョン・ヒューストン、ルキノ・ヴィスコンティ、イシュトバン・サボーと、そのタッグを組んだ名匠たちの名を掲げるだけで、その名が広告に書き込まれただけでも興業実績が動くほどの時さえあったら、いかに信頼厚き音楽家であったことがわかる。

あまりにその活躍が各国にまたがるものだったので、国籍がフランスであることさえ忘れるほどではあった。文字通り音楽に国籍なしを各地で行ったわけである。私的にこれひとつという作品を挙げるとすれば「ライアンの娘」('70)だろうなあ。
逼迫する性の衝動をこれだけみごとに描いたのはデヴィッド・リーンの力量でもあるけれど、そこに奏でられるモーリス・ジャールの音が添えられていなければ、あれほどのリアルな感興は生まれなかったろう。

性の衝動といえば「ブリキの太鼓」('79)もまた忘れられん名品やった。内なる音楽が聴こえてこそ、性の衝動やからね。
そのフィルモグラフィを覗くと、いかにも芸術的香気に溢れた作品が多い。もちろん未見の作品もあるから、その名を見届けて改めて耳を凝らすだろう。熱くも永き時間をありがとう。合掌。

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posted by キャッツ・アイ at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能
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